疑問だらけの女性東洋医学の肝と胆の生理・病理が苦手でどうしたらいいの?
こんな疑問を解消します。
マッチこんにちはまっちです。
東洋医学を学んでいると「肝と胆はセットで覚えろ」と言われますが、
- なぜ表裏関係なのか
- 生理と病理がどうつながるのか
- 肝→胆へ病が伝わるとはどういうことか
ここが曖昧なまま暗記してしまう方も多いと思います。
今回、YouTube【あはき整体ラボ】では「肝と胆の気の生理作用と病理」 をテーマに、国家試験・臨床の両方で使える視点から解説しました。
この記事では
✔ 動画内容の要点整理
✔ 肝・胆それぞれの生理と病理
✔ 解説で使用した図解PDFの無料ダウンロード
までをまとめています。
皆様の学習の助けとなれば幸いです。
肝と胆の気の生理作用と病理を徹底解説【あはき国試対策無料PDFあり】
YouTube動画と合わせて学習することで最短で試験範囲を学習できます。
肝と胆の関係性|表裏関係・相互作用を理解する
肝と胆は
- 経脈を通じて連絡する
- 表裏関係にある
- 協調して消化機能を補助する
という、非常に結びつきの強い臓腑です。
資料でも示されている通り、
- 肝で胆汁(精汁)を生成
- 胆で貯蔵し、必要に応じて排泄
- この流れは肝の「疏泄作用」によって調節されます
つまり、
肝の気が滞れば、胆の働きも必ず乱れる
という構造になっています。
肝の気の生理作用|疏泄と蔵血がカギ

肝の主な生理作用
資料と動画で解説している肝のポイントは以下です。
- 疏泄作用
- 情志(感情)の調節
- 気機の調節
- 脾胃の運化を助ける
- 月経の調節
- 蔵血
- 血を貯蔵し、必要に応じて全身へ配分
- 目・筋・爪・魂と深く関係
また、肝の気は
「上昇・発散(上へ外へ)」
「条達(伸びやかに隅々まで)」
という特徴を持ちます。
この“伸びやかさ”が失われた状態が、次の病理につながります。
肝の病理|肝鬱気滞・肝火上炎・肝血虚・肝陰虚
① 肝鬱気滞(肝気鬱結)
- 易怒・急躁・精神抑鬱
- 胸脇苦満・腹脹
- 月経異常・梅核気
- ※脈弦
👉 疏泄失調の代表例
② 肝火上炎
- 易怒・急躁
- 頭痛・眩暈・耳鳴
- 目赤
- ※脈弦数/舌質紅
👉 気滞+熱化のパターン
③ 肝血虚
- 目乾・目花
- 転筋・しびれ
- 不眠・多夢
- ※脈細/舌質淡白
④ 肝陰虚
- 目の乾燥感・目渋
- 転筋・ほてり・盗汗
- 五心煩熱・潮熱
- ※脈細数/舌質紅・苔少
胆の気の生理作用|決断と胆汁の貯蔵・排泄

胆は六腑の一つですが、
「奇恒の腑」 という特別な性質も併せ持ちます。
胆の主な生理作用
- 胆汁(精汁)の貯蔵と排泄
- 肝で生成 → 胆で貯蔵 → 排泄
- 疏泄によって調節
- 脾胃の消化機能を補助
- 決断を主る
- 肝が「思考・思索」
- 胆が「決断」
このため胆は
中正の官【決断出ず】
と呼ばれます
胆の病理|肝胆火旺・肝胆湿熱
肝胆湿熱(肝胆火旺から進展)
- 胸脇部痛・口苦・黄疸
- 眩暈・耳鳴
- 暑がり・身熱・多汗
- ※脈数滑
- ※舌質紅・舌苔黄膩
資料にもある通り、
肝熱が胆に伝変するケースは非常に多い のが特徴です。
👉 肝 → 胆へ病が波及する代表的パターン
肝・胆と女子胞(奇恒の腑)の関係
胆は肝と関連の深い奇恒の腑として、
女子胞(子宮) とも関係します。
生理
- 月経を主る
- 妊娠を主る
病理
- 頭痛・急躁
- 不安感
- 乳房張痛
- 眩暈
- 不妊症・流産
👉 肝胆の失調=婦人科トラブル につながりやすい理由です。
【無料ダウンロード】肝と胆の生理・病理 図解PDF
今回のYouTube解説で使用した「肝と胆の生理作用・病理を一枚で整理した図解資料」 は、以下からダウンロードできます。
マッチ表裏の一組で覚えるようにしてください!
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こんな方におすすめ
- 鍼灸・あん摩マッサージ指圧学生
- 国家試験対策で臓腑論を整理したい方
- 肝・胆の病証が混乱している方
- 臨床で情志・消化・婦人科症状を扱う施術者
まとめ
- 肝は「疏泄」と「蔵血」が中核
- 胆は「決断」と「胆汁の貯蔵・排泄」を担う
- 肝の失調は胆へ伝わりやすい
- 肝胆は婦人科(女子胞)とも深く関係
- 図解+動画で理解すると一気に整理できる
YouTube動画 → PDF → ブログ復習
この流れで、肝胆の理解を深めてみてください(^^)
マッチでは、素敵なあはきライフを!


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