こんな疑問を解消します。
東洋医学には「治未病(ちみびょう)」という考え方があり、まだ病気として顕在化しない段階でケアを行うことが重要視されています。
この記事では、その東洋医学的な「治療論」に焦点を当てて、養生訓や治療の原則、地域ごとの治療法などをわかりやすく解説します。
YouTube解説で使用しているPDF資料が必要な方は学びに活かしていただければ幸いです。
この記事を書いた人
✔︎【あはき整体ラボ】運営者
✔︎治療家兼実業家
✔︎鍼灸あん摩マッサージ指圧学生3年
目次
東洋医学的治療論とは?【YouTube動画で解説】
東洋医学の治療論は、病気になる前に防ぐ「治未病」の考え方をベースにしています。
また、養生(ようじょう)を通じて日々の生活を整えることが、最大の予防策だと考えられてきました。
YouTube動画では、「治未病」「養生」「治療の原則」などをさらに詳しく解説しています。
時間がない方でも、繰り返し聞き流すだけでポイントをつかみやすいので、ぜひ併用してください。
動画で解説しているポイント:
- 治未病の考え方
- 養生訓(貝原益軒)の5つの心得
- 東洋医学的「治療の原則」
- 地域ごとの伝統治療法の特徴
治未病とは?
「治未病(ちみびょう)」とは、病気の兆候が見え始めた段階、あるいはまだ症状がない時期に先手を打って治療・養生を行うことで、重症化を防ぐという考え方です。
西洋医学の二元的な健康観(健康か病気か)とは異なり、東洋医学では健康状態を連続的に捉えるのが特徴であり国試ポイントでもあります。
そのため臨床でも、少しの不調や予兆を見逃さずケアを始めることが重要視されます。
養生訓(貝原益軒)の5つの心得
江戸時代の儒学者である貝原益軒(かいばら えきけん)が著した『養生訓』は、現代にも通用する具体的な養生法を示しています。
- 飲食の節制(腹八分目・旬の食材)
- 規則正しい生活(早寝早起き・適度な運動)
- 心の安定(感情を穏やかに、ストレス回避)
- 清潔と健康管理(衛生・入浴・体調ケア)
- 季節への適応(四季に合わせた生活習慣)
これらを日常に取り入れることで、未病の段階で健康を維持・増進できるのが大きなメリットです。
東洋医学の治療の原則
- 病気の本質を見極める – 病名だけでなく、個々の体質や症状を考慮
- 陰陽のバランスを整える – 陰陽の偏りを補正し調和を図る
- 虚を補い、実を瀉す(補虚瀉実) – 不足を補い、過剰を抑える
- 状況に応じた柔軟な治療 – 急性期・慢性期など症状の段階で方法を変える
- 気血の流れをスムーズにする – 経絡の滞りを解消し、自然治癒力を高める
これらの原則に基づき、鍼灸や漢方、マッサージなどさまざまな治療技法が展開されます。
地域ごとの伝統治療法
東洋医学では、地域ごとの気候・文化に合わせた伝統治療法が発達してきました。
例えば、以下のような区分があります:
- 東:砭石(へんせき)
- 南:微鍼・九鍼
- 中央:導引・按蹻
- 西:毒薬
- 北:灸焫(きゅうぜつ)
砭石は特殊な石を使った方法、微鍼は極細の鍼を用いる技法、導引は身体を動かすストレッチ様式など、地域性や気候風土がそれぞれの治療法に反映されています。
東洋医学的治療論【無料PDFダウンロード】
国家試験や日々の学習でサクッと確認できるよう、「治療論」のエッセンスをまとめたPDFを無料配布しています。
試験対策や臨床実践に役立つ情報をギュッと詰め込みましたので、ぜひダウンロードしてご活用ください。
養生訓の要点や治未病の具体的な実践法なども、一覧でチェックできます。
さいごに
さいごまで記事をお読みいただきありがとうございます。
東洋医学は、病気になる前にケアをするという視点が大きな特徴です。
未病治!治未病!
私達自信も説得力を持つためにも、生活習慣の改善や養生を通じて,未病の段階から健康を守りましょう。
そして人類全体!世界が!一歩でも良い方向へ成長できるようなバタフライエフェクトを起こしていきたいと思います。
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