疑問だらけの女性津液って何?水と何が違うの?
こんな疑問を解消します。



こんにちは、まっちです!
この記事では、YouTubeで解説した「生理物質・津液(しんえき)」について、国家試験対応の重要ポイントを整理しています。
津液は体内の“正常な水分”の総称であり、身体を潤し、機能を滑らかにする生命活動のサポート役です。
【東概014】生理物質『津液』の特徴・作用・病理【国試対策用まとめ】
津液とは?(東洋医学)
津液とは、体内に存在する正常な水分の総称で、全身の滋潤・濡養・潤滑を担う重要な生理物質です。
- 津(しん):さらさらした水液(陽性) → 体表・皮膚・粘膜を潤す
- 液(えき):粘性のある水液(陰性) → 関節・脳・臓腑などの深部を滋養
津と液は役割が異なるものの、どちらも身体の潤い・機能維持に欠かせません。
津液の生成(どう作られる?)
津液は飲食物を脾胃で消化・吸収した際に生まれる「水穀の精微」から作られます。
- 脾胃:飲食物を消化し、水穀の精微を作り出す
- 脾の運化:精微を全身に運ぶ
- 肺:津液を宣発・粛降し、全身に配布
- 腎:余分な水分を調節し、必要な水を再利用
- 三焦:津液の通路として全身を循環させる
国家試験ポイント:「津液の代謝=脾(生成)→肺(輸布)→腎(排泄)+三焦(通路)」
津液の作用(働き)
- ① 滋潤・濡養
皮膚・粘膜・臓腑・関節を潤し、正常な機能を保つ - ② 血脈を満たす
営気と合流し血の構成要素となる(津液+営気=血) - ③ 涼性作用
体内の余分な熱を冷ます - ④ 温煦・潤滑
関節を滑らかにし、筋・皮膚を柔らかく保つ
“身体の保湿クリーム兼クーラント”が津液だと覚えるとイメージしやすいです。
津液の病理(国家試験頻出)
① 津液不足(からだの潤い不足)
- 原因:飲食不足/過度の発汗・下痢/熱邪の侵入
- 症状:口渇・皮膚や髪の乾燥・乾燥便・尿量減少
ポイント:熱邪は津液を消耗し、陰液不足に繋がる。
② 津液停滞(痰湿・水・飲)
津液がスムーズに代謝されず、身体の中で停滞した状態です。分類が国家試験でよく出ます。 :contentReference[oaicite:3]{index=3}
- 湿(しつ):希薄な水液が停滞 → 重だるさ・むくみ・下痢
- 水(すい):湿より濃厚な水液の停滞
- 飲(いん):さらに濃厚な水液 → 腹鳴・動悸・喘息・浮腫
- 痰(たん):湿・水・飲が凝集し、粘性・固形化 → 咳・眩暈・意識障害など
覚え方:「湿 → 水 → 飲 → 痰」になるほど濃くなる。
津液まとめ【無料PDFダウンロード】
YouTubeで使用したスライド資料をPDFとして配布しています。
さいごに
津液は、気血津液の中でも「潤い」と「滑らかさ」を司る存在です。身体の乾燥症状やむくみの病態理解に直結するため、試験でも臨床でも必須知識になります。



では素敵なあはきライフを!










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