疑問だらけの女性神(しん)って何?精神のこと?生命力?
こんな疑問を解消します。



こんにちは、まっちです!
この記事では、生理物質シリーズの最終章として「神(しん)」をまとめます。 神は精神活動であり、同時に生命力の総まとめでもあり、国家試験でも頻出の重要概念です。
添付資料の内容をわかりやすく整理し、五臓との対応や五志との関係も含めて解説します。
【東概015】『神』(五神・五志・七情)の特徴・作用・病理【国試対策用まとめ】
神とは?(東洋医学の定義)
神(しん)とは、東洋医学における生命活動全般を指す言葉です。
- 広義の神:生命活動すべて(呼吸、循環、代謝、感覚、行動)
- 狭義の神:精神・意識・思考・情動など「心の働き」
心に蔵されるため心神(しんしん)・神志(しんし)とも呼ばれます。 そして、精・気・血・津液が充実して初めて神が安定すると説明されています。
神を支える5つの精神活動(五神)
五神とは、五臓に宿る精神作用のことです。 五臓がそれぞれの精神活動を担当し、総合して「神」を構成しています。
- 肝 → 魂(こん)
判断・思索・創造性・学習による発展 - 心 → 神(しん)
精神・意識・情動・行動の中心(全体を統率) - 脾 → 意(い)
思考、集中、記憶の保持(単純記憶・注意力) - 肺 → 魄(はく)
本能行動、感覚、運動、反射(見る・聞く・匂う・触る) - 腎 → 志(し)
意志、記憶保持、経験の蓄積
神が乱れるとどうなる?(病理)
- 魂(肝)の異常:イライラ、怒りやすい、情志の乱れ
- 神(心)の異常:意識混濁、発語異常、情動異常
- 意(脾)の異常:思考がまとまらない、集中できない
- 魄(肺)の異常:感覚の異常(幻聴、味覚異常)
- 志(腎)の異常:健忘、目標を持てない、意志力の低下
五臓の失調は、そのまま精神活動の乱れとして現れるのが特徴です。
神と五志(情志)との関係
五志(ごし)は外界の刺激に対する「情動反応」で、七情の基本です。 神と五志は強くつながっており、情志の乱れは臓腑を通じて症状として表れます。
- 肝 → 怒:昇発 → イライラ・急躁
- 心 → 喜:緩む → 血流障害、精神不安定
- 脾 → 思:鬱結 → 食欲不振・考え込み
- 肺 → 憂・悲:鬱滞 → 肺気の失調、ため息
- 腎 → 恐・驚:下降 → 驚きやすい、動悸、失禁
東洋医学では「情志の乱れ=五臓の乱れ=神の乱れ」という図式が基本となります。
神を支える条件:精・気・血・津液の充実
神が安定するためには、精・気・血・津液がバランスよく満ちている必要があります。 これらが不足すると、まず神(精神活動)に変調が出るのが東洋医学の特徴です。
- 精の不足:健忘、集中力低下、発育の遅れ
- 気の不足:疲れやすい、意欲低下、声の弱り
- 血の不足:不眠、不安、動悸
- 津液の不足:乾燥、不眠、精神の落ち着きに影響
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さいごに
神は、生理物質(精・気・血・津液)が整うことで輝く“生命の表れ”です。 精神活動の理解、情志と臓腑の関連、国家試験での出題ポイントなど、臨床にも直接つながる重要分野です。



では素敵なあはきライフを!










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